
せっかく捕まえてきたカブトムシ。長生きさせたいですよね? 大抵の人は8月を越せるかどうかですが、飼育方法を正しく理解して大切に育てれば、12月頃まで長生きさせる事も可能です。 卵も産んで上手に育てたら来年の6月頃には友達より先にカブトムシを自慢できますよ! カブトムシの育て方のコツをまとめたので、ぜひチャレンジして下さい!
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目次
カブトムシの生態を知ろう
まず大事なのは、カブトムシの生態を正しく知る事です。
基本的な事を知っていたら飼育で迷った時の判断材料になりますからね。
カブトムシはどんな所に住んでいる?
自然のカブトムシを捕まえた事がある人なら分かると思いますが、クヌギやナラなどの木が生えた山や雑木林に住んでいます。
でも良く思い出してみてください。
クヌギやナラなどの樹木が生い茂り、日中でも地面まで日が当たらず、薄暗く湿気の多い所じゃなかったですか?

その理由は幼虫の餌の所に書きますが、自然のカブトムシはそんな環境で生活しているんですね(言い換えると、そんな所じゃないと生きて行けないと言う事になります)
そんな環境さえ整っていれば、多少寒かろうが暑かろうが生きる事ができてしまいます。 だから北海道~沖縄まで、日本全国でカブトムシを見る事ができるのです(元々北海道と沖縄にはいなかったそうですが)。
驚いたことに最近のお子様は、カブトムシは売っているものと思っているそうですw
カブトムシは写真の様な雑木林があれば、都内でも捕まえることはできますよ!
⇒都内でカブトムシを採集して夏休みの自由研究にしよう!餌や採集方法まとめ
どんな物を食べて生きている?
カブトムシは卵から孵化して幼虫となり、蛹(さなぎ)になってから羽化して成虫になります。だから幼虫の時と成虫の時の食べる物を知っていなければなりません。
成虫
これは書くまでもなく樹液に間違いありません。ただ、別記事でも書きましたが、タンニン(抗菌物質)の含有量の少ないクヌギやナラなどの樹液を食べて生きています。
でも、カブトムシは自分で木を削って樹液を出すことができません。だからキツツキや蛾の幼虫などが傷をつけて樹液が出てきた所にカブトムシは飛んでやってきます。
この樹液の出る場所でオスとメスが交尾して産卵しますが、自分の子孫を残す為に同じ餌場のオスを排除する動きをします。 これがカブトムシの喧嘩なんですね。
幼虫
幼虫の時は、木の根元あたりの土の中で生活しています。そこで食べているのが主に腐葉土です。 単なる腐葉土ではなく、自分を生んでくれた親が樹液を吸いに来たクヌギやナラの葉が下に落ちて腐葉土となったものです。
腐葉土ができるには、太陽の日差しが降り注いでいる様な木の根元ではなく、陽の当たらない薄暗く湿った地面である必要があります。
多少の寒暖差があれば、落ち葉の裏側に結露して腐葉土になる事はできますが、落ち葉が掃除されてしまう様な整備された公園では幼虫のエサができないので、カブトムシも少ないのです。(最近では自然環境を保つため、落ち葉を放置する公園もある様ですが)
大きさはどれくらいになる?
毎年スカイツリーで行われる「大昆虫展」のアンバサダーになっている「哀川翔(アニキ)」が育てたカブトムシが88ミリを記録して話題になりました。
やっぱり大きなカブトムシが迫力あってカッコいいですよね!
大きなカブトムシになる為には、幼虫時代に栄養のあるエサをいっぱい食べる必要があります。すなわち、幼虫の段階でカブトムシの大きさが決まってしまうんです。
幼虫を丁寧に育てれば、85ミリは比較的容易に大きく育てる事ができるそうですが、そこからの数ミリが難しいそうです。
10センチ超える様なカブトムシを育てる事ができたら、ギネスブックにも登録可能かもしれませんよ!
カブトムシの寿命(生まれてから死ぬまで)
カブトムシの寿命はおよそ1年(12ヶ月)と言われています。
もちろん自然の中や、飼育している虫かごの中など生活環境にも大きく左右されますが、大切に育てれば、その分長生きしてくれます。
ただ。ここで書いた12ヶ月というのは、卵が孵化してから成虫が死ぬまでですので、成虫のカブトムシ自体は短い命です。
①孵化(8月~9月)
カブトムシの卵は、産卵後1~2ヶ月で孵化して小さな幼虫(1齢幼虫)になります。 この時の大きさは10ミリ弱程度。
②幼虫(10月~4月)
カブトムシの幼虫は2回脱皮します。1回目の脱皮で2齢幼虫へ、2回目の脱皮で3齢幼虫へと成長し、最終的に10センチ程度まで大きくなり、冬眠に入ります。

大きなカブトムシにしたいなら、この幼虫期の餌と環境が重要になります。
③蛹(さなぎ)(5月~6月)
4月に冬眠から覚めた3齢幼虫は、いよいよ最終段階の蛹(さなぎ)になります。日本の本州で見られる一般的なカブトムシは「ヤマトカブトムシ」という名前で、蛹室(ようしつ)を地面と垂直に作る特徴があります。

この蛹の時にはとってもデリケートなので、絶対に触ってはダメです。子供のころ蛹が動くのが面白くてつい触っていましたが、大事なツノが曲がってしまった事もありましたよ。
④羽化(6月~7月)
いよいよ待望のカブトムシの誕生です! 早ければ6月の初旬頃から羽化して成虫になります。
⑤産卵(8月~9月)

カブトムシの生態の所で書きましたが、樹液の出る餌場はメスを呼び寄せて交尾するための縄張りでもあります。 餌を食べたオスとメスが交尾し、最終的に20~50個程度の卵を産み落とします。
⑥お星様になる(9月~12月)
たいていの場合、産卵で体力を消耗するため9月頃には死んでしまいます。でも大切に育てれば越年も可能です(私は越年はさせられませんでしたが、友人は越年に成功して大自慢されましたw)
死んでしまったら、お庭にお墓を作ってあげるか、近所の雑木林の中にそっと埋めて自然に帰してあげましょう。
カブトムシを長生きさせる為のコツ
飼育箱
飼育箱はなるべく大きい方が良いです。
なぜなら、観賞用にマットを少なめにして大きめの朽木を入れると見栄えも良いですし、産卵用にマットを厚めにするにも良いですからね。

それと、気をつけないといけないのがフタの部分です。
通気性が良いものが良いのですが、コバエが寄ってきますので隙間の狭いものにするか、フタをする時に目の細かい網をかませてあげると良いですよ。
また、カブトムシの力は意外と強いのでゆるいフタでは簡単に夜逃げしてしまいます。なので、しっかりとしたフタができる飼育箱にして、さらにフタの上に重石を乗せておくと朝起きたらカーテンに止まってたなんてこともおきません。
飼育箱の中にはオス1匹、メス1~2匹が適切です。オスを2匹以上入れると喧嘩になり死んでしまう事もありますので、ここは注意しましょう。
マット
マットは色んな種類の物が売っていますが、大きく2種類あるので注意して下さい。
ひとつは飼育(鑑賞)用マットで、白っぽいオガクズなどです。特にヒノキのオガクズには殺菌効果もあって、見た目にも綺麗ですので、産卵させないならこれでも良いです。
もうひとつは産卵用マットで、こちらは奥が深いです。 なぜなら、マットが幼虫の餌になるからです。 特にエノキやシイタケなどのキノコ類を栽培した後の菌床を再利用した完熟発酵マットと書かれているものがカブトムシを大きく育てるのに最適です。
腐葉土も売ってますが、人工の腐葉土だと残留農薬の心配がありますし、天然の腐葉土だと他の昆虫の卵や天敵のミミズが紛れ込んでたりしますので、使用は避けた方が良いでしょう。
3齢幼虫が越冬して4月になると、いよいよ蛹(さなぎ)になってカブトムシになる準備をしますが、この時作る蛹室(ようしつ)はある程度の硬さが必要です。

最終的に蛹(さなぎ)用にセットする場合、マットを押し固めて10~15センチほどの厚さにしてあげて、その上は数センチ程度マットを被せてあげます。 この為にもある程度の大きさの飼育箱が必要なんです。
つかまる枝や朽木

カブトムシは転んでひっくり返しになってしまったら、何も無いと起き上がることが難しいのです。
だから、転んでも起き上がれる様に木の枝や朽木などを適度に入れてあげる必要があります。
隠れる場所
カブトムシの習性は前項でも書きましたが、日中陽が射している時間帯には落ち葉の下や木陰に身を隠します。
なるべく自然と同じ環境を作ってあげる方が、カブトムシのストレスにもならないので良いと思います。
なので、マットの上に樹木の皮や木の葉なども適度に入れてあげると良いですよ。
気温と湿度
カブトムシの飼育に適しているのは、20~28℃です。
カブトムシが蛹(さなぎ)から羽化するのも、最低気温が20℃を下回らなくなった頃ですので、20℃より下がってしまうと動きが鈍ってしまい、最悪エサを食べなくなって死んでしまう事もあります。
逆に暑くてもカブトムシは弱ってしまいます。
なので、夏は日陰の涼しい所に飼育箱を置いて、熱帯夜などはエアコンや扇風機などで室温を調節してあげましょう。
越冬チャレンジするなら、冬場にはヒーターを着けて20℃を下回らない様に注意して下さいね!
カブトムシ成虫のエサ
栄養価が高く、水分が少ないものにしてあげてください。
私の子供の頃は、カブトムシの餌と言えば砂糖水とかスイカやメロンが一般的でしたが、水分が多いとカブトムシも体調不良になり長生きしない事が分かってきました。
栄養価が高く水分が少なければ何でも良いかと言うと、バナナやリンゴも良いと言われますが、果物系は腐るので良くありません。
特にバナナは腐りやすい上、臭いも強烈になるのでコバエも寄って来ます。そしてそれがカビの原因にもなりますので、バナナをあげるなら飼育箱の外であげるのが良いです。

ベストなのが市販の昆虫ゼリーです。
栄養価も高く水分も適度にもかかわらず腐りにくいです、それになんと言っても安くて長期保存ができるので最高に便利です。
餌をあげる時にフタのシールをはがすだけですから至って簡単ですw
エサ台の上に固定して置いてあげると、昆虫ゼリーがひっくり返って食べられないなんてこともありません。
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カブトムシを長生きさせるコツまとめ
カブトムシを長生きさせるコツは、中でも餌(完熟発酵マット、昆虫ゼリー)と温度管理がとても重要です。
成虫のカブトムシを10月まで生かせてあげられたら立派です。越年に成功したらプロ級ですw
大きなカブトムシに育てたいなら幼虫時期のマット、これが決め手になりますので、より良い完熟発酵マットを選んでください。
そして10センチ超えたらギネス登録も夢じゃありませんので、大切に育ててギネスチャレンジしちゃいましょう!