日焼け止めに書いてある「SPF」と「PA」の意味と違いって知っていますか? 数値が高ければそれだけ効果が高いと思って「SPF50」を買っていたとしたら、それは間違いです。 本当の意味と「間違った使い方をすると逆にシミができてしまう」と言う衝撃の事実を美容院で聞いてきましたのでご紹介します。
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普段何気なく使っている日焼け止め、私もテニスの時にはSPF50のものを使っています。
ですが、馴染みの美容師さんから驚きの話を聞かされました。
それは「SPF50使ってるんですか? SPF30程度で大丈夫ですよ。SPF50は元々ニュージーランドなどの日照時間の長い国の為に開発されたんですから、日本ではよほどの環境でばければ不要ですよ」
えええ!?と言う感じでしたので、帰宅後調べてみました。
目次
SPFとPAの意味と違いって何?
そもそも「SPF」と「PA」って何なのか? 日焼け止めの強さを表すものとしか知りませんでしたが、改めて調べてみると色んな事がわかりました。
シミ、ソバカスの原因となるUV-Bを防ぐSPF
SPFは「Sun Protection Fuctor」の略号で、紫外線のβ波(UV-B)からの防止効果を表す基準です。
紫外線のβ波は、波長が短いため皮膚の表面(表皮)に作用して、顔のシミやソバカス、更には皮膚がんの原因にもなる怖いものです。
SPFの数値は、単なる時間や効き目の強さを表すものではなく、紫外線β波によって皮膚が日焼けするまでの時間をどれだけ遅らせるか?と言う数値です。
SPF1で約20分、SPF3で約1時間と言う計算です。
従って、SPF30だと10時間、SPF50だと16.7時間と言う計算になります。
なるほど、美容師さんの言っていた事は間違っていなかったのですね!
シワ、たるみの原因となるUV-Bを防ぐPA
一方のPAですが、「Protection Grade of UVA」の略で、紫外線のα波(UV-A)からの防止効果を表す基準です。
紫外線のα波は、波長が長いため皮膚の下(真皮)に作用して、顔のシワやたるみの原因になるものです。 SPFばかり印象に残っていますが、実はこっちの方が気を付けないといけなかったんですね。
それどころか、UV-Aは生物の突然変異を引き起こす一因にもなっているとも言われていますので、恐ろしい限りです。
PAはSPFと違って数値では表されません。
防御効果が、PA+(ある)、PA++(かなりある)、PA+++(非常にある)、PA++++(かなり高い)といった風に表記されます。
UV-Bは初夏から真夏にかけて多いですが、UV-Aは一年中、しかも曇りでも降り注いでおり家の中にまで到達するやっかいな光線ですので、普段から気を付けないといけません。
SPFの数値が高いとシミ・ソバカスができる?
PAは、効果の高い「PA++++」の製品を選択するのが良いですが、SPFは先に書いたようにSPFの数字が大きいから効果が高いとは一概に言えません。
美容師さんから聞いた話では、「SPF50の製品は確かに強いですが、落ちにくいんですよ。なのでしっかり落とさないと肌に残ったままになり、それがシミの原因になるんです」との事でした。
私の使っている物は、SPF50のウォータープルーフ・・・。
テニスの後に普通にシャワーを浴びて顔を洗いますが、そこまで念入りに落としていませんでしたので、これは改めなければなりませんね。
それに、日照時間が短い日本(世界平均:約2500時間/年、日本平均:約2000時間/年)で、数時間外出する程度なら、SPF20~30程度のもので十分ですので、より肌に優しいものを選びたいですね。
但し、晴天のスキー場や真夏の海水浴場などは紫外線量がとても多いので、念のためSPF50などの製品を使って、使用後はしっかりクレンジングして落とすようにしましょう。
日焼け止めも製品によってはかぶれる事がある!
日焼け止めには大きく分けて2種類あります。
「紫外線吸収剤」と「紫外線散乱剤」の2種類です。
紫外線吸収剤の入った製品だと、稀にアレルギー反応により大切なお顔がかぶれてしまう事があるので、使用前には手の甲とかでパッチテストをしてから使う様にしてくださいね。
種類 | 紫外線吸収剤 | 紫外線散乱剤 |
代表的な化合物 | メトキシケイヒ酸オクチル (あるいはメトキシケイヒ酸エチルヘキシル) ジメチル PABA オクチル t- ブチルメトキシジベンゾイルメタン | 酸化亜鉛 酸化チタン |
特徴 | ■化合物自体が紫外線を吸収し 皮膚へ紫外線が届くのを防ぐ。 ■特異的な吸収波長がある。 (UVB 吸収剤、UVA 吸収剤) ■溶解しているため皮膚に塗った時に 白く見えない。 ■まれにかぶれる人がいる。 | ■粉末が紫外線を吸収・散乱すること により皮膚へ紫外線が届くのを防ぐ。 ■酸化亜鉛はよりUVA を、 酸化チタンはよりUVB を防ぐ。 ■吸収剤に比べると、 皮膚に塗った時に白く見える。 |
※環境省:紫外線環境保険マニュアルより
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SPFとPAの意味と違いまとめ
SPFは数値が高ければ良いとは一概に言えませんので、年齢や外出する場所や時間を考えて日焼け止めを使い分けることをお勧めします。
製品を購入する場合は、紫外線α波の防止効果が高い「PA+++」以上の表記もある製品を選ぶと良いですね。
シミ、ソバカス、しわ、たるみ、どれも嫌ですからね!