クリスマスイルミネーションってカメラで撮っても上手く撮れない事ありませんか? ピンボケしたり、ただの光の点になったり・・・。 でも、iPhoneだってプロ顔負けの写真を撮る事が可能です。 ピンボケ写真も二重露光の素材になるので捨てずに保存しておきましょう。ちょっとしたアイデアであなただけの素敵な写真が作れますよ!
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クリスマスイルミネーションの写真をiPhoneで撮ったり、ネット上の写真を観ているうちに二重露光で素敵な写真を作っている人がいましたので、私もやってみる事にしました。
私のカメラのスキル?
初心者に毛が生えたようなものです(笑)
昔は自宅に暗室を作ってフィルムの現像からやっていましたが、デジタル化で現像と言う言葉自体死語になってしまいましたからね。
デジタル一眼レフも2台持っていますが、常に携帯していて気軽に写真が撮れるiPhoneはこの上なく便利です。
でも、iPhoneの標準カメラでは一眼レフの様には撮れませんので、iPhoneでマニュアル撮影のできるアプリを積極的に使いましょう。
iPhoneでイルミネーションを撮影し、幻想的な写真を作る手順を順を追って説明していきますね。
目次
iPhoneでイルミネーションを撮影する
おすすめのマニュアルカメラアプリ
まずは、素材となる写真を iPhoneで撮影する必要がありますが、冒頭に書いたようにiPhoneの標準カメラの他にマニュアル撮影のできるアプリを用意しておきます。
有料版もありますが、無料版でも初心者には十分すぎるほどです。
私の使っているアプリはこれです。
AppStoreで「マニュアルカメラ」で検索するとすぐに見つかります。
無料版なので5回撮影すると広告が出ますので、「x」で閉じればまた使えます。
使いこなせる様になったら有料版にグレードアップしてシャッターチャンスを逃さないようにしても良いです。
マニュアルカメラで何ができる?
※クリックすると大きく表示できます。
マニュアルカメラのアプリには色々な種類がありますが、基本機能として次の機能は大抵付いています(付いてなかったら使われない)
①ISO(感度)とSS(シャッタースピード)
感度が高いと言う事は、短い時間で沢山の情報量を得られるし、感度が低ければその逆となります。 一般的に感度が低い状態で時間を掛けて撮影した方が、精細で色鮮やかな写真が撮れるとされています。
感度が高いほど短いシャッタースピードで撮影できますが、粒子が粗くなってしまうのが難点です。
暗い場所を撮影する際は、元々(光の)情報量が少ないので、感度を高めにしてあげないといけませんが、その分粒子が粗くなってしまいます。
かといって、感度を上げないまま撮影するとなるとシャッタースピードを遅くしなければならず、今度はブレの問題が出てきてしまいます。
この情報量の折り合いを上手く付けてくれるのが「オート」での撮影ですが、焦点に合わせて勝手に調整されてしまうので、マニュアルにしてISOとシャッタースピードを固定しないと夜景などは上手く撮れません。
②FOCUS(焦点距離)
焦点距離は言うまでもありませんが、ピントの合う場所が遠いか近いかです。
ここで大事なのは、マニュアルカメラなら焦点距離のロック(固定)ができると言う事です(俗に言うAFロックですね)
撮影したい物や人にピントを合わせたまま、背景をぼかして撮りたい時や、その逆の時に使います。
ぼかしたイルミネーションを背景に、シンボルとなるクリスマスツリーを撮るときなどです。
下の様な「玉ぼけ」の写真を撮るには、焦点距離を一番遠くにしておいて、目の前のイルミネーションを撮影するとできます。
③WB(ホワイトバランス)と tint(色合い)
これは後から画像編集できますが、元の写真を無理に加工しても綺麗にならない事が多々ありますし、オートだと勝手に変わってしまうので、マニュアルでホワイトバランスを好みの温度に調整してから撮りましょう。
tintについては色合いの調整(グリーン(緑)⇔マゼンタ(赤))になりますが、好みによって調整してください。
④設定画面
有料版でないと設定できない項目(画素数)もありますが、これだけ使えれば十分です。
上の貼付画像を見ての通り、グリッド表示は結構便利に使っています。
イルミネーションはどうやって撮る?
イルミネーションなどを綺麗に撮影するには、感度をできるだけ上げないでシャッタースピードを落とす(遅くする)事になります。
なので、いかにブレないで撮影できるかがポイントになりますが、おすすめは「イヤホン(コード付き)」です。
混雑するイルミネーションの会場などでは、当然三脚などは使用禁止ですので、iPhone自体の固定が難しいです。
あとはシャッターを押す時のブレを如何に抑えるか?ですが、その為にイヤホンを使うんです。
iPhoneでは本体でも音量「+」ボタンでシャッターを切る事ができますが、音量調節機能付きのイヤホンでも同じ事ができます。
残念ながらBluetoothイヤホンは対応していない様ですので、古いイヤホンをiPhone撮影用のレリーズ代わりに持ち歩いておくと良いですよ。
もちろん有料の iPhone用シャッターリモコンがあれば、それに越した事はありませんが、無料でできるならそれで良し!です(笑)
クリスマスツリーや彼女を撮るなら
クリスマスツリーや彼女と言う限定された被写体を撮るなら、それにピントを合わせて、他はぼかしてしまうのが綺麗ですね。
綺麗なクリスマスツリーをメインに背景をぼかす、定番の撮り方です。
でも、ぼかすのは背景だけとは限りません。
手前のイルミネーションをぼかして、その奥にあるツリーや彼女を撮るとメルヘンチックな写真が撮れます。
広い範囲のイルミネーションを撮るなら
広範囲のイルミネーションを撮るなら、FOCUSは最大(遠)固定にして撮りますが、ここでも決め手になるのはISOとシャッタースピードですので、iPhoneを持つ手を木や電柱などに押し付けて固定することでブレずに撮る事ができます。
万が一ブレてしまっても、その写真はすぐに捨てないで下さいね。 二重露光の立派な素材になる可能性がありますよ!
iPhoneで二重露光って撮れる?
二重露光とは?
二重露光とは、フィルムカメラでは同じコマに違う被写体を2回写し込む技法でデジタル一眼レフなどでは機能が付いているものもあります。
多重露光とか重ね撮りなんて言ったりしましたね。
以前自宅の(酢酸臭い)暗室で、投影機で投影した画像を印画紙に焼き付けるときに、異なるフィルムを1枚の印画紙に焼き付けたりしてましたが、これも多重露光の技法の一つだそうです。
iPhoneで2重露光の写真は撮れる?
残念ながら、iPhoneのカメラには二重露光の機能は付いていません。
iPhoneXsのポートレートモードや、iPhone6s以降の標準カメラアプリに付いているライブフォトで「ぼかし」や「長時間露光」が可能になっていますが、二重露光はアプリでできるので、今後も搭載される事はないでしょうね。
先に答えを書いてしまいましたが、iPhone で二重露光ができない変わりにアプリで二重露光が簡単にできるんです。
二重露光と言うと、かなり芸術的な作品をイメージされる人も多いと思いますが、ちょっとしたアイデアで普通には撮れない幻想的な写真ができますので、是非イルミネーションを撮るときにチャレンジしてみて下さい。
二重露光のできる無料アプリの使い方
二重露光のできる無料アプリも沢山出ていますので、自分の使いやすいアプリを見つけて下さい。
おすすめ二重露光のできるアプリ
AppStoreで「Pixlr」で検索すると出てきます。
無料な上、機能もそこそこ沢山付いているので遊べますよ。
Pixlrで二重露光の写真を作ってみる
実際に見た方が手っ取り早くお伝えできるので、画像多めに説明していきます。
用意するものは、メインとなる写真、それと合成させたい写真の2枚をiPhoneで撮っておいて下さい。
上の2枚の写真は、この記事用に撮ったおもちゃのツリーです。
左の写真は暗がりに置いて撮ったミニツリー、右の写真はそのミニツリーのライトをぼかして撮ったものです。
明るい昼間に作業してた為、本棚の本をどけてカレンダーで背景を白にしてなるべく邪魔な物が映らないようにしてます(笑)
1.元となる写真をアプリで開く
①アプリを起動すると何をするのか?メニューから選択しますが、ここでは既に撮影済みの写真を使うので「写真」をタップ
②③元の写真が少し暗めなのと背景をもう少しぼかしたいので、左下のツールボックスを押して、まず「ぼかし」を押します。
2.元の画像を調整
④「円形」のぼかしを選択し、ぼかしの範囲を調整してます。中心の白い点は掴むと中心位置を移動できます。
⑤⑥次に調整ボタンを押して明るさを調整してます。
3.二重露光で掛け合わせる写真
⑦元の画像の調整が終わったら最後にツールボックスを開いて、二重露光を選択します。
⑧中心をタップするとカメラロールから写真が選択できます。
⑨合成する写真を取り込んだら、どういう風に合成するかを調整していきます。この時メインとなる写真がちゃんと表現できる様にスライドバーで合成度合いを調節します。
こうして出来たのがこれです。
おもちゃのクリスマスツリーでこんな感じに仕上げる事ができました。
ここからは、あなたのアイデア次第で色んな芸術作品ができますよ。
例えば、ユニコーンと台風の日に強風で倒れた電柱を撮ろうとして失敗した写真。
これを合成すると・・・
嵐の中に立つユニコーンになりました(笑)
という感じに遊べますので、事前に練習してイルミネーションや彼女をバッチリ撮ってメルヘンチックな写真を作ってくださいね
.
iPhoneでイルミネーションを撮影まとめ
iPhoneで二重露光の写真は撮れませんが、アプリで二重露光の編集ができますので、幻想的な写真が誰でも簡単にできます。
ただし、元となる写真が無くては始まりません。
早い所だと既にイルミネーションが始まっています。
マニュアルカメラのアプリとイヤホン(レリーズ用)を持って腕を磨きに行きましょう!(本番がありそうな人は本番に備えて・・・)
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