ニューヨークオープン2018、錦織圭の復帰第3戦が2月12日から始まりますが、なんとATPツアー初となる「真っ黒いテニスコート」での開催となります。いったい真っ黒いテニスコートとはどんなコートなのか? プレイヤーたちの反応が気になります。黒いテニスコートがプレーに影響するのか?考えてみました。
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黒いテニスコートとはどんなコートか?
ニューヨーク・オープンは、アメリカ・ニューヨーク州ロングアイランドにある「ナッソー・ベテランズ・メモリアル・コロシアム」で行われるATP250(ドロー28)の大会です。
昨年までは、テネシー州で行われていた「メンフィス・オープン」がニューヨークに場所を代えて行われる事になりました。
元々「全米国際インドア選手権」として開催されていましたので、ニューヨーク・オープンも室内ハードコートで行われます。
しかし・・・
事もあろうに、ATPツアー初となる「真っ黒いテニスコート」で開催すると発表がありました。
写真:NewyorkOpen
ベースはアドバンスド・ポリマー・テクノロジー社の「Laykold Masters」の様です。
下地のパネルは425枚もあり、ここに150ガロン(568リットル)の黒いアクリル系塗料で塗装され、いったん分解された後、試合開始前に会場に施設されます。
色の違いがプレーに影響するか?
一体全体、真っ黒いテニスコートは、テニスのプレーにどう影響してくるのでしょうか?
デコターフ系の色と比べると、明らかにボールがくっきり見えます。 なので、「ボールが見やすくていいんじゃない?」とも思いますが、問題は真っ黒いテニスコート自体の遠近感だと思います。
テニスボールがない状態で色だけ比較すると、青緑系の方が近くに見えますよね? これは暖色系の色や明るい色は膨張色、進出色と呼ばれて大きく近くに見える特性がある為です。
と言う事は、真っ黒いテニスコートは、収縮色、後退色ですので、小さく遠くに見えると言う事になります。
なので、普段のテニスコートより足元が遠く感じるのではないかと思います。そこに来て黄色いテニスボールは進出色ですので、遠い所から急にボールが浮き出てくるような目の錯覚がおきるのではないかと想像しています。
私もテニスをやりますが、この黒いテニスコートではやりたくないですね(笑)
錦織圭の今季2勝目なるか?
さて錦織選手ですが、復帰第2戦を優勝と言う最高の結果を残してくれましたが、3戦目となるニューヨーク・オープンはどんな結末が待っているのでしょうか?
真っ黒いテニスコートに慣れるまでは、結構時間が掛かるのでは?と思います。
ただ、幸いな事に、「Laykold Masters」はCPR(コート・ペース・レイティング)が「3(中間)」のコートなので、球足の速いコートではありません。
私見ですが、錦織選手はあまり早いコートよりも、3(中間)~2(やや遅い)くらいのコートが合っていると思います。
遅すぎるコートだと、決まらないのイライラすると過去に発言してましたし、ベースラインプレイヤーの錦織選手には、速いコートは厳しいですからね。
僕の中では、今一番危険な選手、韓国のチョン・ヒョン選手が足のマメが完治していない為、残念ながら欠場となってしまいました。
錦織選手にとってはチャンスだと思いますが、ポイントは黒いコートに如何に早く順応できるか?と言う点ではないかと思います。
今大会の前身であるメンフィス・オープンでは4連覇を成し遂げた錦織選手ですから、場所が変わったとしても結果を期待したい所です。