大坂なおみ選手は、2018年全仏オープン3回戦でM・キーズに惜敗してしまいました。第2セット、セットポイントを握りながら寸での所で逃げ切られてしまいました。世界ランク20位の彼女ですが、実は不器用な選手なんです。それが大事な所で出てしまった結果だと思います。
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世界ランキング20位で不器用?
そんな事あり得ないでしょ?と思うかもしれませんが、トップ選手でも不器用な選手はいるんです。
以前見たWTAの動画で、女子のトップ選手にサッカーボールのリフティングをしてもらう特集がありましたが、ランキング30位くらいの選手が器用にリフティングをこなす中、1、2回しかできなかった選手がいました。
それがセリーナ・ウィリアムズ選手、当時の世界ナンバーワンの選手でした(私の記憶違いでなければ)。
不器用な大坂なおみ選手の動画
大坂なおみ選手もトップアスリートとは思えない程不器用なんです。
不器用と一言で言っても、手先の器用さだけではありません。身体の使い方、手足の使い方も器用さが表れてきます。
彼女自身が「Instagram」や「twitter」に投稿された動画の数々をご紹介します。
砂丘でスノボをしている動画ですが、体幹を鍛えているアスリートならもっとバランスを取る動作をすると思うのですが、バランスをとれずに前にバッタリと。わざとそうしているのかもしれませんが・・・。
Can someone please teach me how to do this correctly ? pic.twitter.com/GeLh56xBQF
— NaomiOsaka大坂なおみ (@Naomi_Osaka_) 2018年2月27日
一躍有名になった動画ですが、難しいショットではあります。でも、ランキング上位の選手でここまでなのは・・・
Totally know what I’m doing ?? pic.twitter.com/HquBLh1SEO
— NaomiOsaka大坂なおみ (@Naomi_Osaka_) 2017年12月20日
ネット越しのミニサッカーですが、え?と思うぐらい身体の使い方がぎこちないです。わざとやっている様には見えません。
ハイキュー!!読みすぎてバレーボールできると思ったらできなかった S/O to the people that can play volleyball because I can’t ? #firstdaylastday pic.twitter.com/TwaRMy9kAB
— NaomiOsaka大坂なおみ (@Naomi_Osaka_) 2017年11月2日
同じ球技の世界ランカーとは思えない動きです(私的にはこの動画が一番衝撃的でした)。ラケットの有無はありますが、打つタイミング等はテニスと変わらない筈です。この動画で確信しました・・・。
Time for another #WTAFrameChallenge! ?
You're up @Naomi_Osaka_! pic.twitter.com/0ERE4f1egM
— WTA (@WTA) 2016年10月12日
ラケットフレームでのボールリフティングは、トップの選手が何十回もリフティングしている様子をたまにTV等で見かけます。世界ランカーなら当然できると思っていましたが、わずか数回とは思いませんでした。
ビリヤードもこれはちょっと・・・(笑) 大学の時サークルの仲間とビリヤードに行きましたが、その時の運動が苦手な女の子と変わりません^^;
錦織選手は子供の頃にサッカーをやっていた事もあってリフティングは驚異的に上手いですが、相当器用だと思います。プレーにもそれが表れていますね。ぶれない体幹、意表をついたドロップショット、超鋭角なストローク。どれも素晴らしい才能にあふれたショットです。
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大坂なおみ選手がクレーが苦手な理由
大坂なおみ選手がクレーコートで良い結果を残せていないのは、単に球足が遅く彼女のパワーヒットが活かせないと言うだけではありません。
バウンド後に球速が落ちる事で、よりラリーが長く続く事になります。だから打ち合いを制する為にゲームの組み立てがより重要になってきます。
例えば、チェンジ・オブ・ペースで相手の打つタイミングを狂わしたり、ドロップショットで相手を前に引きずり出してロブで頭上を抜いたり、クロスの打ち合いから急に角度を変えてストレートに打ち抜いたりです。
テニス上級者なら分かると思いますが、早いボールを緩く打ったり、急に角度を変えて打つのは難しい事です。
錦織選手の絶妙なドロップショットも簡単そうに見えますが、とてもハイレベルなショットなんです。
思い返してみて下さい。
大坂なおみ選手のドロップショット、私は観た事がありません(可能な限り全ての試合を観るようにしていますが)。
ボレーにしても、ドライブボレーの様な強打するボレーは時々打ちますが、繊細なタッチのボレーを観た事がありません。
これらは、彼女が不器用だからこそだと思います。
つまり、それだけプレーのパターンが限定されてしまうんですね。
M・キーズ選手との3回戦、最後の最後でクロスの打ち合いから、再三先にストレートに打ちぬかれてしまいました。
大坂なおみ選手のプレーが単調になってしまった事が最大の敗因だと思います。そして、それは彼女の不器用さが根源にあるからだと思います。
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不器用な選手がすべき事
でも、冒頭に書いた様に、不器用だからといってこの先が無いと言う訳ではありません。セリーナだってボール・リフティングが上手くありません。
超絶的に器用な選手が世界のトップになれるかと言えば、そんな事はありません。だったらD・ブラウン選手やG・モンフィス選手ら抜群に身体能力に優れ器用な選手が世界トップにいてもおかしくないですからね。
大坂なおみ選手は間違いなく世界の頂点に立てる力量を持った選手です。ボールを強く早く打てるのも恵まれた体格だけではありません。生まれ持ったセンスと反復練習でフォームを確固たるものに仕上げた賜物です。
今の彼女に足りないのは経験とプレーの多彩さだと思います。他のトップ選手は技を磨く為にダブルスに出場しています。錦織選手だって時折ダブルスに出ていますよね?
ダブルスでは、ボレーやロブなどの繊細なタッチがシングルス以上に必要になりますので、その練習の為にシングルスプレイヤーも参戦するんです。だから大坂なおみ選手ももっとダブルスに参戦して技を磨いていくべきと思います。
不器用な人ほど時間を掛けて反復練習をして自分の身体に覚えこませるものです。そうして身についた技+天性のパワーが組み合わされば、きっとセリーナをも上回る世界ナンバーワンプレイヤーが生まれると確認しています。
愛すべき大坂なおみ選手を心から応援しています!
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